2025年最新|ノーコード/ローコード開発ツールの選び方と活用事例

目次

はじめに

「ノーコード」とか「ローコード」という言葉、ここ数年で一気に市民権を得た感じがしませんか?
昔は「プログラミングができない人でもアプリが作れる」っていう夢物語っぽい印象もありました。でも今は中小企業や個人事業でも普通に使われていて、もう“実務レベルで使える選択肢”になってきています。

ただ、いざ調べてみるとツールが多すぎて、どれを選んだらいいのか分からない…なんてこともよくある話です。そこでこの記事では、2025年の最新状況をふまえて、代表的なノーコード/ローコード開発ツールの特徴と活用事例を整理してみました。

ノーコード/ローコードとは?

ざっくり言うと、ノーコードは「コードを書かずにアプリやサイトを作れる」もの、ローコードは「少しコードを使いながら効率的に作れる」ものです。

ノーコードは完全に初心者向け、ローコードはエンジニア向け、というイメージを持つ人も多いですが、実際はグラデーション。ノーコードにもコードを差し込める機能が増え、ローコードも初心者が入りやすいUIになってきているので、境目はどんどん曖昧になってます。

なぜ今注目されているのか

理由はいくつかありますが、代表的なのは以下の3つです。

  • DX推進が国全体で加速している
  • エンジニア不足が深刻化している
  • 生成AIと組み合わせると爆速で開発できる

特に3つ目は大きくて、ChatGPTやClaudeなどのAIに「仕様イメージを伝える→画面案を出す→プロトタイプまで一気に作る」みたいな流れが現実になりつつあります。

2025年最新の主要ツールまとめ

ノーコード系

Bubble
Webアプリ開発の王道といえる存在。SaaSや会員制サイト、マーケットプレイスまでノーコードで作れます。UIデザインからデータベース設計、ワークフローまで統合的に扱えるので拡張性も十分。ただしユーザー数が急増した時はパフォーマンス調整が必要になるケースもあります。
公式サイト:Bubble

Adalo
スマホアプリに特化したノーコードツールで、iOS/Androidのアプリを直感的に作れます。デザイン重視で、初心者が「とりあえずアプリを作ってみたい」ときに使いやすいです。ただし複雑なロジックを組むには限界があります。
公式サイト:Adalo

Glide
Googleスプレッドシートなどをベースに、自動でアプリを生成できるのが最大の魅力。スピード重視で社内用のシンプルなツールを作りたいときに強いです。非エンジニアでもすぐ触れるので小規模導入に最適。ただし複雑な機能が必要なアプリには不向きです。
公式サイト:Glide

ローコード系

OutSystems
エンタープライズ向けで、大規模システムの刷新や基幹システムと連携する案件に強いです。開発からデプロイ、モニタリングまで一気通貫でサポート。ただし導入・運用コストは高く、小規模案件だとオーバースペックになりがちです。
公式サイト:OutSystems

Mendix
大企業向けのプラットフォームですが、UXにもこだわっていて開発者体験が洗練されています。ローコードとプロコードのハイブリッドで活用できるのが特徴。ただし習得コストはそれなりに高く、設計を誤ると拡張性が阻害されるので注意が必要です。
公式サイト:Mendix

Microsoft Power Apps
Microsoft 365やAzureとの連携が強みで、社内業務アプリの開発に最適です。ドラッグ&ドロップと簡単な関数(Power Fx)で誰でも扱いやすい。中小企業でも導入しやすいコスト感ですが、接続数や機能が増えるとライセンス費用が上がる点は要注意。
公式サイト:Power Apps

ツールの選び方

選び方のポイントは大きく3つです。

  1. 目的をはっきりさせる
    WebサイトやLPならSTUDIOやWix、業務アプリならBubbleやPower Apps、スマホアプリならAdaloやGlide…と目的ごとに適したツールがあります。
  2. コスト感を理解する
    無料プランはあるものの、本格利用は月5,000円〜数万円かかることも。意外と高くつくので、導入前に必ず確認した方がいいです。
  3. 運用フェーズを見据える
    作って終わりではなく、保守や改善が続くので「長く付き合えるツールか」が重要になります。

活用事例

ある飲食店ではBubbleで予約管理アプリを導入。電話対応が半分以下になり、スタッフの負担も軽減しました。
製造業の現場ではPower Appsを使って在庫管理をクラウド化。現場のスマホから確認できるようになり、欠品トラブルが減ったそうです。
中小企業が社内ポータルをOutSystemsで構築した例もあり、外注すると数百万円かかるシステムが数分の一のコストで実現できた、という話もあります。

導入時の注意点

  • 最初から大規模にやらず、小さく始める
  • セキュリティやデータ管理を軽視しない
  • 「誰でもできる」と思って油断しない(学習は必要)

まとめ

ノーコード/ローコードは2025年現在、もはや「一時的なブーム」ではなく確実に定着した開発手法になっています。魔法のように全てが解決するわけではないですが、正しく選んで活用すれば業務効率化や新規サービス立ち上げの強力な武器になります。

今回の記事では代表的なツールをざっくりご紹介しましたが、これだけだとまだまだ語りきれない部分が正直あります。
そこで、各ツールをさらに深掘りした「徹底解説記事」も順次公開予定です。
Bubble、Adalo、Glide、OutSystems、Mendix、Power Apps…それぞれの強みや活用法を具体的にお伝えしていきますので、ぜひお楽しみに!

もし「どのツールを選んだらいいのか分からない」と感じたら、専門のサポートを受けるのもひとつの手。RECHANCEでもノーコード/ローコードを活用した導入支援を行っているので、気になる方はお気軽にご相談ください。

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